こんにちは。
カナダのBC州で小学校の音楽の臨時講師として働いています。バイオリンを片手に、病気や用事などで欠員が出た学校を日々めぐって、現地の小学生に音楽を教えています。
バイオリンを弾くことが大好きです!16歳、高校2年生の時に初めてバイオリンに触りました。その当時、進学校に通っていたのですが、勉強に全くついていけず、何か他に楽しいこと・夢中になれそうなことをしたいと思い、思い切って始めてみました。確か自分で最寄りの音楽教室に電話をかけたと思います。そこは、『バイオリン教室』と一応書いてあったと思うのですが、実際にバイオリンレッスンは行われておらず、隣の隣の街の系列店を紹介してもらい、そこでレッスンをスタートしました。
そこでは音大を卒業して間もない綺麗で上品な大人のお姉さんって感じの先生に教えていただきました。今でも先生が初めてバイオリンで出した音を覚えています。とても綺麗で感動し、『おお~!!』と反応したのを覚えています。きっと弾くのはめちゃくちゃ難しいんだろうなと覚悟していましたが、指板に指を順番に置いていくだけと聞いた時に、『ああ、絶対に私にも弾ける!!』と思い、先生に『え?それだけ?』と聞いたのを覚えています。まあ、正しい位置に指を置くのが大変なのですが、その時は何も分からず、ただただできる!!と思ったのでした。
あれから26年…とんでもない年月がたちましたね。ずっと弾き続けていたわけではなく、進学・引越し・就職・留学等を期に何度も辞めて何度も再開したような感じです。長い年月を経て、今は毎日欠かさず練習し、辞めることなど考えられないのですが、ここまで熱心になったきっかけは、カナダでバイオリンの先生に出会ったことでした。
2013年にカナダに留学。1年程だった時、自分の英語力がまだまだ全然ダメだと思い、カナダに留まることを決意しました。そして、語学学校ではなく公立のカレッジに行って、卒業後に働けるビザを取りたいと考えました。ただ、その時点でカレッジに行けるだけの英語力がなく、調べたところあるカレッジの音楽コースなら英語の試験不要で入れることが分かったのです。ちなみに、実技(バイオリン)の試験もなく、面接だけで入学することができました。
そして、初めてのカナダでのバイオリンのレッスン。正直、就労ビザが欲しいから学校を卒業したいのであって、バイオリンを弾くことにあまり興味はありませんでした。英語でのレッスンも初めてだし、『どうせダメだろうな』とそんなに期待もしてなかったのです。ところが、この出会いが私のバイオリン人生を大きく変えることになります。
今考えると、私の住んでいるこのカナダの地域では、本当にプロフェッショナルのバイオリ二スト、プロのオーケストラで弾いているような人と容易に繋がることができます。私自身、もしかして物凄く運が良かったのかもしれませんが、でもそういったバイオリンの先生の数がとても多いと思います。先生方は若い頃にカナダを離れて、アメリカの一流音大等に留学し、また地元に帰ってきて仕事をしている人が多い感じです。
私は、カナダにきて今3人目の先生に習っていますが、私なんかがこんな上手い力のある先生のレッスン受けていいのかなあっていつも思います。
そして、カナダにはバイオリンや他のオーケストラ楽器のグレード試験があり、その内容がとても充実していて、練習のしがいがあるのです。
では、16歳でバイオリンを始めて2023年2月の時点でどんな感じなのか??動画を公開したいと思います。ちなみに今はメンデルスゾーンのバイオリンコンチェルト第一楽章を今日ちょうどレッスンで弾き終えました。
それではまた。ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
コメント